議会報告ASSEMBLY REPORT

2007.12.10 カテゴリ:平成19年9月定例会 中山間部における地域医療について

 今、地域の医療が危険に瀕しております。先ごろも救急で運ばれた妊婦が、受入れ病院の確保に手間取り、あげくに流産するという痛ましい事態が発生しました。少子化対策のかなめの1つは安心して子どもを産み育てる環境を整備することであり、周産期医療の充実はそのために必要不可欠なことでありますが、県内の体制設備はおくれており、特に中山間部に住む妊産婦の方々からは、子どもを産める病院すらないという悲鳴を聞いております。地域医療は、それを支える医療機関があってこその話ですが、地域における医療機関も医師の確保や経営の悪化といった問題を抱えており、特に中山間部の町村では公設の病院等に頼らざるを得ない状況にありますが、その公設の病院も、医師、看護婦の確保や経営に四苦八苦しているという現状です。もとより、医師、看護婦の確保や診療報酬の改定による経営の悪化は全権的な問題でありますが、中山間部では、より深刻な問題となっております。私の出身地であります吉野町には町立吉野病院があり、地域医療の中核を担っておりますが、町の税収が8億円余りの中で、病院に対して一般会計から毎年度約2億円の持ち出しを行っている状況であり、その維持に四苦八苦しております。自治体病院を取り巻く環境は大変厳しいものがあり、全国の自治体病院の7割以上が赤字というデータもあります。これは、自治体病院が民間の医療機関が行わない不採算の部門を担っているからでありますが、地域にとっては、救急や健診などの住民生活の安全・安心を担う重要な存在であり、特に中山間部の町村では、その存在を抜きにして地域医療を語ることはできません。
 そこでお尋ねします。中山間部における地域医療を維持するために、県として今後どのような対策をお考えでしょうか。健康安全局長にお伺いいたします。

 

■健康安全局長からの回答

 中山間部におきましては、民間の病院は、議員ご指摘のごとく、採算面で立地が困難でありますことから、公立病院に地域医療の確保の役割が求められております。県では、これまで中山間部の住民の医療確保のため、従来から自治医科大学卒業医師をへき地診療所に派遣しており、さらに、今年度から取り組む予定としております国の緊急医師確保対策による県立医科大学の5名の入学定員増員につきましても、へき地の医療機関へ派遣することを目的の1つとして検討しているところでございます。これからの施策を通じまして、中山間部地域の医師の確保に努めてまいりたいと考えております。
 吉野町国保吉野病院は、吉野町及びその周辺地域の医療を支える病院でございますが、その地域の人口減少も相まちまして同病院の医業収入が激減し、経営状況が非常に厳しく、開設者である吉野町にとっても大きな負担になっていることも認識しております。県といたしましては、吉野病院を含めた南和地域の経営が困難になれば、地域医療の提供に大きな影響があることから、各自治体の意向を十分に受けとめ、必要な指導・助言を行ってまいりたいと考えております。

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松尾いさお事務所

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