議会報告ASSEMBLY REPORT

2013.09.25 カテゴリ:平成25年9月定例会 今後の道路の維持管理について

道路の維持管理について、合理的な指標に基づく実施計画により、計画的に対策を実施するとともに、その過程を公表することが重要であると考えるが、県ではどのように取り組もうとしているのか。
 

 

 今後の道路の維持管理について、お伺いします。
 今年1月、国土交通省において「社会資本の老朽化対策会議」が設置され、2013年を「メンテナンス元年」として位置づけ、国内インフラの老朽化対策が開始されました。
 我が国では、高度成長期以降に整備したインフラの老朽化が始まっており、安全性の徹底調査や点検、修繕、維持管理に関する基準の改善、新技術の導入など、道路や河川の適切な維持管理、施設の長寿命化などが順次進められているところです。

 

 奈良県においても、インフラの維持・老朽化対策として、橋梁の長寿命化対策等を推進してこられました。
 さらに昨年12月の笹子トンネル事故を踏まえ、今年度の新規事業として、橋梁、トンネル、舗装、法面など「道路ストック総点検」を実施することになっています。私もこの取り組みに大いに期待を寄せております。

 

 国においても県においても、道路政策については、新しい道路の建設に重点が置かれてきました。新しい道路が出来ることは地域の希望であり、また我が国の発展の証でもありました。
 しかし、ご承知の通り、立派な道路を作ったけれど、利用者が極端に少ないなど、場所によっては「無駄遣い」の批判を受けたり、一方では、先ほど申し上げましたが笹子トンネル事故のように、老朽化した設備による大惨事が発生しています。
 新しい道路も必要ですが、今までからある道路、これまで私たちが使ってきた道路を、これからも長く安全に使っていくための施策の実施は急務であります。笹子トンネル事故のような悲劇を我々は二度と繰り返してはなりません。

 

 本年度の県における「道路ストック総点検」の結果は、今後の維持管理計画としてまとめられていくかと思いますが、道路において真に必要なサービスは何かという観点を忘れていただきたくありません。
 そのうえで、限られた予算を、戦略的・効果的に執行し、今後につながる成果を出していただきたいと思います。

 特に、南部中山間地域においては、道路は命と暮らしを守るために最も重要な社会資本です。公共交通機関が乏しい、鉄道路線がない県南部におきましては、まさに道路は住民の命綱です。
 県南部は紀伊半島大水害からの復旧もまだまだ必要であり、さらに管理や補修すべき箇所、住民からの道路整備の要望も非常に多い地域です。
平成25年度当初予算と平成24年度2月補正予算をもう一度確認しましたところ、この道路ストック総点検を含む普通建設事業費については両予算合計で772億3千7百万円計上されております。
 内容には道路ストック総点検のほか、幹線道路ネットワークの形成や大宮通りを軸とした拠点施設の整備といった「選択と集中」による社会資本の整備・管理や安全・安心な県土整備の推進、そして県南部住民の強い願いでもある紀伊半島大水害からの復旧・復興の取組推進も含まれております。
 冒頭でも申し上げましたが、私はこの予算と取り組みには強い期待を寄せておりますが、特に道路の維持管理については、緊急性の高い箇所か、あるいは経過を観察しながら対応していく箇所かなどを客観的に選択できるよう計画を策定することがまず大切ではないでしょうか。
 そして、これを公表することによって、その場その場の判断で対応に追われるという事態を防ぐことができ、計画的な維持管理を推進できると考えます。緊急性の高いところを選択し、優先順位をつけて効果的に対応する姿勢を明確にすることによって、予算の効率的な執行も可能になります。
 掛け声高く、あれもやる、これもやると宣言するのは簡単です。しかし、どんなに志があっても、漫然と大風呂敷を広げるようなことでは、血税を無駄にすることにつながりかねません。

 

 先ほども申し上げましたが、私はインフラの維持管理の失敗による笹子トンネルのような大惨事を二度と繰り返してはいけないとの思いを強く持っております。
 それゆえに、県の決意を示していただく上でも、道路の維持管理について県民に対する明確な計画の提示と情報提供、進行状況の報告をお願いしたいと考えます。
 そこで、県土マネジメント部長に伺います。
 道路の維持管理について、合理的な指標に基づく実施計画により、計画的に対策を実施するとともに、その過程を公表することが重要であると考えますが、県ではどのように取り組もうとされているのでしょうか。 

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